リスティング広告のCPAを改善する方法|見直す順番と具体策

リスティング広告のCPA(獲得単価)が高いときに、どこから見直せばよいかを整理。CPAをクリック単価とコンバージョン率に分けて考える方法と、キーワード・広告文・LP・入札の具体的な改善策を解説します。

リスティング広告を運用していると、「問い合わせは来ているけれど、1件あたりの費用が高すぎる」という壁に当たることがあります。この1件あたりの費用がCPA(Cost Per Acquisition/獲得単価)です。

CPAはやみくもに入札を下げても下がりません。どこに原因があるかを分けて考え、効く順番に手を打つことが大切です。この記事では、CPAを分解して原因を見つける方法と、具体的な改善策を順番に紹介します。

この記事でわかること

  • CPAの計算式と、分けて考えるべき2つの数字
  • CPAが高いときにまず確認すること
  • キーワード・広告文・LP・入札の改善策
  • やってはいけないCPA改善

CPAは「クリック単価」と「コンバージョン率」に分けて考える

CPAは、広告費をコンバージョン(問い合わせや購入などの成果)の数で割った数字です。

CPA = 広告費 ÷ コンバージョン数

この式は、次のように言い換えられます。

CPA = クリック単価(CPC) ÷ コンバージョン率(CVR)

たとえばクリック単価が200円で、クリックした人の2%が問い合わせるなら、CPAは200 ÷ 0.02 = 10,000円です。つまりCPAを下げる方法は、「1クリックを安くする」か「クリックした人が成果につながる割合を上げる」かの2つしかありません。

CPAクリック単価(CPC)下げると CPA が下がるコンバージョン率(CVR)上げると CPA が下がる÷品質・入札・競合の強さで決まるキーワードの質・LP・フォームで決まる
CPAはCPCとCVRの2つに分けると、どこを直すべきかが見えてくる

まず確認したい3つのこと

コンバージョンが正しく計測できているか

改善の前に、数字そのものが正しいかを確かめます。計測タグが一部のページで動いていない、電話の問い合わせが数えられていない、同じ人の申し込みが二重に数えられているといったズレがあると、正しい判断ができません。テスト送信をして、管理画面に1件として反映されるかを確認しておきます。

CPCとCVRのどちらが悪いのか

過去の数字と比べて、クリック単価が上がったのか、コンバージョン率が下がったのかを確認します。クリック単価が上がっているなら入札や品質、競合の問題。コンバージョン率が下がっているならキーワードやLPの問題、というように打ち手が変わります。

どのキャンペーン・キーワードが原因か

アカウント全体の平均だけを見ていると、原因が埋もれます。キャンペーン別、キーワード別、デバイス別、時間帯別に分けて、CPAが極端に高い部分を探します。多くの場合、費用の大半を使っているのに成果が少ない「重い部分」が見つかります。

CPAを改善する具体策

1. 成果につながらない検索語句を除外する

管理画面の「検索語句」レポートで、実際にどんな言葉で検索されて広告が出たかを確認します。「無料」「求人」「自分で」「やり方」など、購入や依頼につながりにくい語句に費用が使われていれば、除外キーワードに登録します。部分一致のキーワードを使っている場合は、特にこまめな確認が必要です。

2. 成果の出ているキーワードに予算を寄せる

CPAが目標内に収まっているキーワードには予算を回し、目標を大きく超えているキーワードは入札を下げるか停止します。停止の判断は、クリック数がある程度たまってから行います。数クリックで判断すると、たまたま成果が出なかっただけのキーワードまで止めてしまいます。

3. 広告文と検索意図をそろえる

検索した人の目的と広告文がずれていると、クリック率が下がり、広告の品質の評価も下がってクリック単価が上がりやすくなります。検索語句に含まれる言葉を見出しに入れる、料金や対応エリアなど判断に必要な情報を広告文で先に伝えるなど、クリックする前に「自分向けだ」とわかる内容にします。

4. LPの内容を広告とそろえ、行動のハードルを下げる

コンバージョン率を上げるうえで最も影響が大きいのがLPです。広告で伝えた内容がLPの最初に書かれているか、スマホで読みやすいか、フォームの項目が多すぎないかを確認します。LPの導線設計についてはLPの導線設計とは?離脱を減らす7つのポイントで詳しく解説しています。

5. デバイス・地域・時間帯で入札を調整する

分けて見たときに、特定のデバイスや時間帯だけCPAが高いことがあります。たとえばBtoBのサービスで、深夜のクリックはあっても問い合わせにつながっていないなら、その時間帯の入札を下げる判断ができます。

6. 自動入札は条件がそろってから使う

Google広告などには、目標のCPAに合わせて入札を自動で調整する機能があります。自動入札は、学習に使えるコンバージョンのデータがたまっているほど安定します。計測が正しくない状態や、成果がほとんど出ていない状態で使うと、かえって配信が不安定になることがあるため、前提が整ってから切り替えます。

やってはいけないCPA改善

  • 入札だけを一律に下げる:表示される回数そのものが減り、成果の件数まで大きく落ちることがあります。
  • 短期間で何度も設定を変える:自動入札の学習がリセットされ、数字が落ち着きません。変更は1つずつ、効果を見てから次に進みます。
  • CPAだけを見て成果の質を見ない:CPAが安くても、成約につながらない問い合わせばかりでは意味がありません。可能なら商談化や成約まで追いかけて判断します。

よくある質問

目標のCPAはどう決めればいいですか?

1件の成約で得られる粗利と、問い合わせから成約する割合から逆算します。たとえば1件の成約で得られる粗利が10万円で、問い合わせの3件に1件が成約するなら、問い合わせ1件にかけられる上限は約3.3万円です。ここから利益として残したい分を引いた金額が、目標CPAの目安になります。

改善の効果はどれくらいで出ますか?

除外キーワードの追加や広告文の修正は、数日から数週間で変化が見えることが多いです。一方で自動入札の切り替えやLPの改善は、比較できるだけのデータがたまるまで時間がかかります。広告費やクリック数が少ないアカウントほど、判断には長めの期間が必要です。

広告のCPAが下がらないときは、ご相談ください

どっとらいんでは、Google・Yahoo!の検索広告からSNS広告まで、アカウントの診断・改善と受け皿となるLPの見直しを一体で支援しています。

Webマーケティング支援についてお問い合わせ