LP(ランディングページ)は、広告や検索から来た人に「1つの行動」をしてもらうためのページです。デザインがきれいでも、読む順番が整っていないと、訪問者は途中で迷って離れてしまいます。この「読む順番」と「行動までの道筋」を作るのが、LPの導線設計です。
この記事では、導線設計の基本的な考え方と、離脱を減らすための7つのポイント、公開後に数字を見ながら直していく手順をまとめます。
この記事でわかること
- LPの導線設計とは何か、なぜ成果が変わるのか
- ファーストビューからCTAまでの基本の流れ
- 離脱を減らす7つのポイント
- 公開後にどこから直せばよいか
LPの導線設計とは
導線設計とは、訪問者がページに着いてから、問い合わせや購入などのゴールにたどり着くまでの「流れ」を設計することです。LPは基本的に1ページで完結し、ほかのページへのリンクを極力置きません。そのため、上から下へ読み進める順番そのものが導線になります。
導線が整っているLPでは、訪問者は次のような心の動きをたどります。
- 自分に関係ありそうだと気づく
- 悩みや課題に共感する
- 解決策があると知る
- 信じてよい根拠を確かめる
- 申し込む理由とハードルの低さを知る
- 行動する
この順番がどこかで途切れると、訪問者はそこで離脱します。たとえば、根拠を示す前に申し込みを急がせると「本当に大丈夫?」という不安が残ったままになります。
離脱を減らす7つのポイント
1. ファーストビューで「誰の、何のためのページか」を伝える
最初の画面で内容が伝わらないと、スクロールされる前に戻られます。キャッチコピーでは、ターゲットが抱えている悩みか、手に入る結果を短く言い切ります。サービス名や会社名だけを大きく出すのは避け、「誰の・どんな課題を・どう解決するか」がひと目でわかる状態を目指します。
2. 流入元の広告やキーワードとメッセージをそろえる
広告で「初回無料」とうたっているのに、LPの最初に無料の文字が見当たらないと、訪問者は「違うページに来た」と感じます。広告文・検索キーワード・LPの見出しの言葉をそろえることは、導線設計のいちばん手前にある大事な作業です。訴求が大きく違う広告を出すなら、LPも分けるのが基本です。
3. CTAは1種類に絞り、複数の場所に置く
「資料請求」「無料相談」「電話」「LINE登録」と選択肢が多いと、どれを選べばよいか迷って行動が止まります。メインのCTAは1つに絞り、ファーストビュー直下・根拠のあと・ページ最下部など、気持ちが動きやすい位置に繰り返し置きます。スマホでは画面下に固定のボタンを置く方法も有効です。
4. 根拠は「数字・事例・第三者の声」で示す
「高品質」「安心」といった言葉だけでは、訪問者の不安は消えません。導入件数や改善率などの数字、具体的な事例、お客様の声、メディア掲載や資格など、確かめられる材料で裏付けます。数字を載せるときは、いつ時点の数字なのか、どう数えたのかも添えると信頼につながります。
5. 申し込みのハードルを下げる
行動の直前で止まる理由は、多くの場合「面倒そう」「しつこく営業されそう」といった不安です。料金の目安、申し込み後の流れ、所要時間、無理な勧誘をしないことなどを、CTAの近くで先回りして伝えます。よくある質問(FAQ)をCTAの手前に置くのも効果的です。
6. フォームの入力項目を減らす
せっかくフォームまで来ても、入力項目が多いとそこで離脱が起きます。最初の問い合わせで本当に必要な項目だけに絞り、詳しい内容は後のやり取りで聞く設計にします。必須と任意をはっきり分け、エラーの表示を入力中にわかりやすく出すだけでも、完了率は変わります。
7. スマホで読む前提で作る
広告経由のアクセスは、スマホからの割合が高くなりがちです。PCで見て整っていても、スマホでは文字が小さい、ボタンが押しにくい、表が横にはみ出すといった問題がよく起きます。スマホの実機で上から下まで読み、指で押しやすい大きさか、読み込みが遅くないかを必ず確認します。
導線を直すときのチェック表
| 場所 | よくある問題 | 見直しの方向 |
|---|---|---|
| ファーストビュー | 会社名やイメージ写真だけで、何のページかわからない | 悩みか結果を言い切るコピーに変える |
| 本文の順番 | 特長の説明から始まり、読む理由がない | 悩み・共感から入り、解決策につなぐ |
| 根拠 | 形容詞ばかりで裏付けがない | 数字・事例・お客様の声を足す |
| CTA | ボタンが最後に1つだけ/種類が多すぎる | 1種類に絞り、複数の位置に置く |
| フォーム | 項目が多く、途中で止まる | 必須項目を最小限にする |
公開後に改善する手順
LPは公開して終わりではありません。実際の訪問者の動きを見ながら、離脱の多い場所から順に直していくことで成果が上がっていきます。
- 数字を決める:コンバージョン率(CVR)と、フォーム到達率など途中の数字を記録します。
- 離脱の場所を見つける:ヒートマップツールで、どこまで読まれているか、どこで読まれなくなるかを確認します。
- 仮説を立てる:「ファーストビューで伝わっていない」「料金が見えず不安」など、離脱の理由を考えます。
- 1か所ずつ変える:一度に複数を変えると、何が効いたかわかりません。優先度の高い場所から1つずつ試します。
- 比べて残す:可能ならA/Bテストで、元の版と新しい版を比べて良い方を残します。
改善の優先度は、ページの上にあるものほど高くなります。ファーストビューは訪問者全員が見る場所なので、ここを直したときの影響がいちばん大きいからです。
よくある質問
LPは長い方がいいですか、短い方がいいですか?
商品やサービスの検討のしやすさによって変わります。価格が低く、すぐ決められるものは短めでも成り立ちますが、高額なサービスや比較検討されやすいものは、不安を解消する情報が多く必要になるため長くなる傾向があります。長さそのものより、導線の順番が保たれているかが大切です。
ホームページとLPは何が違いますか?
ホームページは会社やサービス全体を紹介し、複数のページを行き来して読まれることを前提にしています。LPは1つの目的に絞り、1ページで行動までつなげることを前提にしています。広告の受け皿にはLP、会社としての信頼づくりにはホームページ、と役割を分けて考えるのが一般的です。
LPの構成づくりから改善まで、まとめてご相談ください
どっとらいんでは、構成設計・コピー・デザイン・導線設計を一体で整えたLP制作と、公開後の広告運用・改善までを支援しています。