「デザインが古くなってきた」「スマホで見づらい」「問い合わせが減った」。ホームページのリニューアルを考えるきっかけはさまざまです。ただ、見た目を新しくするだけのリニューアルでは、公開後に成果が変わらなかったり、かえって検索からの流入が減ったりすることもあります。
この記事では、リニューアルを考えるべきタイミングの見極め方と、失敗しないための進め方を順番に整理します。
この記事でわかること
- ホームページをリニューアルすべきタイミングの目安
- 目的の整理から公開後の確認までの進め方
- 検索順位やアクセスを落とさないための注意点
- 制作会社に依頼する前に準備しておくこと
リニューアルを考えるべきタイミング
ホームページは何年たったら作り直す、という決まりはありません。判断の軸は「今のサイトが事業の役に立っているか」です。次のような状態が当てはまるなら、リニューアルを検討する時期といえます。
- スマホで見づらい:文字が小さい、横にはみ出す、ボタンが押しにくいなど、スマホ対応が不十分
- 事業の内容とずれている:サービスや料金、会社の強みが今の実態と合っていない
- 更新ができない:お知らせや実績を載せるたびに制作会社へ依頼が必要で、情報が古いまま
- 問い合わせにつながらない:アクセスはあるのに問い合わせが少ない、または減ってきた
- 表示が遅い・セキュリティが不安:古いCMSやプラグインのまま更新されていない
反対に、デザインが少し古いだけで成果は出ている場合は、全面的な作り直しより、問い合わせ導線や一部ページの改善の方が効果的なこともあります。
リニューアルの進め方(6つのステップ)
1. 目的と目標を決める
最初に「リニューアルで何を増やしたいのか」を決めます。問い合わせ、採用の応募、資料請求、来店予約など、目的によって必要なページも導線も変わるからです。可能であれば「月の問い合わせ件数」のように、公開後に比べられる数字で目標を置いておきます。
2. 現状を分析する
今のサイトで、どのページがよく見られているか、どんな言葉で検索されているかを確認します。Googleアナリティクス(GA4)やSearch Consoleのデータがあれば、アクセスの多いページや検索流入のあるページを洗い出しておきます。成果を出しているページは、リニューアル後も残すのが基本です。
3. サイト構成と導線を設計する
目的と現状を踏まえて、必要なページの一覧(サイトマップ)と、訪問者がどの順番でページを見て問い合わせに至るかを設計します。トップページから問い合わせまで何回のクリックでたどり着けるか、各ページの最後に次の行動が用意されているかを確認します。
4. 原稿と素材をそろえる
リニューアルが遅れるいちばんの原因は、原稿と写真の準備です。サービス内容、料金の目安、実績、お客様の声、スタッフや社内の写真など、載せる中身を早めに集めます。デザインは中身があって初めて決まるため、原稿を後回しにすると全体の品質が下がります。
5. 制作とテスト
デザインとコーディングが終わったら、公開前にスマホとPCの両方で全ページを確認します。フォームの送信テスト、表示速度、リンク切れ、誤字脱字もこの段階でチェックします。
6. 公開と効果検証
公開後は、最初に決めた目標の数字を旧サイトの時期と比べます。検索からの流入はリニューアル直後に一時的に揺れることがあるため、数週間から数か月の単位で推移を見ていきます。
検索順位を落とさないための注意点
リニューアルで起きやすいトラブルが、検索からのアクセスの急減です。多くは次の点を見落としたことが原因です。
| 項目 | 起きやすい問題 | 対策 |
|---|---|---|
| URLの変更 | 旧URLが404になり、検索評価と被リンクが失われる | 旧URLから新URLへ301リダイレクトを設定する |
| ページの削除 | 検索流入があったページを消してしまう | 公開前に流入のあるページを一覧にし、残すか統合する |
| タイトル・見出し | 検索されていた言葉がタイトルから消える | 流入キーワードを確認してからタイトルを決める |
| 検索エンジンへの通知 | 新しいページがなかなか認識されない | XMLサイトマップをSearch Consoleで送信し直す |
| 計測タグ | GA4のタグが外れ、比較ができなくなる | 公開当日にリアルタイムレポートで計測を確認する |
制作会社に依頼する前に準備しておくこと
依頼先を探す前に、次の3点を社内で整理しておくと、見積もりの比較がしやすくなり、打ち合わせもスムーズに進みます。
- 目的と目標:何を増やしたいのか、公開後に何で成果を判断するのか
- 今のサイトの課題:困っていること、よく聞かれること、直したい点
- 予算と公開したい時期:おおよその上限と、展示会や採用時期など期限の理由
あわせて、公開後に誰がどのくらいの頻度で更新するかも決めておきましょう。更新の体制によって、選ぶべきCMSや作り方が変わります。
よくある質問
リニューアルにはどのくらいの期間がかかりますか?
ページ数や機能、原稿の準備状況によって大きく変わります。数ページ規模の会社サイトでも、目的の整理から公開までは数か月を見ておくと余裕を持って進められます。期間を左右しやすいのは制作作業よりも、原稿・写真の準備と社内の確認です。
今のドメインはそのまま使えますか?
多くの場合はそのまま使えます。ドメインを変えると検索評価の引き継ぎに手間がかかるため、特別な理由がなければ今のドメインを使い続けるのが無難です。ドメインやサーバーの契約者・ログイン情報がわかるかは、早めに確認しておきましょう。
リニューアル後に問い合わせを増やしたい場合は、あわせてLPの導線設計の記事も参考にしてください。
ホームページのリニューアルをご検討中の方へ
どっとらいんでは、現状の分析と目的の整理から、構成・デザイン・公開後の改善までを一体で支援しています。今のサイトのどこを残し、どこを変えるべきかのご相談からお気軽にどうぞ。