Web広告やSNS広告では、バナーの出来が成果を大きく左右します。同じ予算・同じ配信先でも、バナーを変えただけでクリック率や問い合わせの数が変わることは珍しくありません。
この記事では、広告バナーを作るときに押さえておきたい基本と、クリックされるデザインのコツ、公開後の改善方法をまとめます。
この記事でわかること
- バナーを作る前に決めておくこと
- クリックされるデザインの5つのコツ
- 媒体ごとのサイズと比率の考え方
- 公開後にバナーを改善する方法
作る前に決める3つのこと
いきなりデザインに取りかかると、「きれいだけれど何を伝えたいのかわからない」バナーになりがちです。作り始める前に、次の3つを文章で書き出しておきます。
- 誰に見せるか:どんな悩みや関心を持った人に向けた広告か
- 何を約束するか:その人が得られる結果やメリットを一言で
- 何をしてほしいか:クリックした先で、資料請求・予約・購入など何をしてほしいか
この3つが決まっていれば、キャッチコピーも写真の選び方も自然と絞られます。複数の訴求を試したい場合は、1枚に詰め込まず、訴求ごとに別のバナーを作ります。
クリックされるバナーの5つのコツ
1. 伝えることは1つに絞る
広告は流し見される前提で作ります。スクロール中の一瞬で理解できるのは、ひとつのメッセージだけです。特長を並べたくなりますが、いちばん響くものを1つだけ選び、残りはリンク先のページで伝えます。
2. 文字は大きく、少なく
スマホの画面では、バナーはかなり小さく表示されます。キャッチコピーは短くして大きく配置し、補足の文字も読める大きさを保ちます。完成したら、実際にスマホで表示して読めるかどうかを必ず確認しましょう。
3. 数字や具体的な言葉で目を止める
「お得」「高品質」のような抽象的な言葉より、「初回〇〇円」「最短〇日」「〇〇駅から徒歩〇分」など具体的な情報の方が目に留まります。ただし、根拠のない数字や誇大な表現は、広告媒体の審査に通らないだけでなく、景品表示法などの法令に触れるおそれもあるため使わないようにします。
4. 写真は「人」と「結果」を見せる
商品だけの写真より、使っている人の様子や、使った後の結果がわかる写真の方が自分ごととして想像しやすくなります。フリー素材をそのまま使うと他社の広告と似てしまうため、可能であれば自社の実際の写真を使うと信頼感が増します。
5. 次の行動をはっきり示す
「詳しくはこちら」「無料で相談する」「予約はこちら」など、クリックした後に何が起きるかがわかる言葉を入れます。ボタンのような形にすると、押せる場所だと直感的に伝わります。
媒体ごとのサイズと比率の考え方
バナーのサイズは広告媒体や配信面によって異なり、仕様も更新されることがあります。制作前に、配信する媒体の最新の入稿規定を確認してください。比率の考え方としては、次の3つを押さえておくと多くの配信面に対応しやすくなります。
| 比率 | 主な使われ方 | 作るときの注意 |
|---|---|---|
| 正方形(1:1) | SNSのフィード広告、ディスプレイ広告 | 多くの面で使える基本形。まずはここから作る |
| 縦長(9:16など) | ストーリーズ、リールなど全画面の縦型面 | 上下はアイコンやボタンで隠れやすいので、文字は中央寄りに置く |
| 横長(1.91:1など) | ディスプレイ広告、リンク付き投稿 | 縦に狭いので、コピーは1〜2行に収める |
1枚の元デザインを作ってから比率ごとに組み替えるときは、単純に拡大・縮小せず、比率に合わせて文字と写真の配置を調整し直します。
公開後の改善:バナーはテストで育てる
どれだけ考えて作っても、実際にどのバナーが成果を出すかは配信してみないとわかりません。最初から複数のパターンを用意し、数字を見ながら入れ替えていくのが基本です。
- 違いを1つに絞ったパターンを作る:コピーだけ、写真だけを変えるなど、比べる要素を1つにする
- 同じ条件で配信する:予算や配信先をそろえて、一定の表示回数がたまるまで待つ
- クリック率とその先の成果で判断する:クリック率が高くても、問い合わせにつながらなければ意味がありません。広告の管理画面で成果の数まで確認します
- 勝ったパターンをもとに次を作る:良かった要素を残し、別の要素を変えて次のテストを行う
同じバナーを長く配信し続けると、見慣れられて反応が落ちていくことがあります。クリック率が下がってきたら、新しいパターンに入れ替える時期のサインです。
広告全体の費用対効果を見直したい場合は、CPAを改善する方法もあわせてご覧ください。
よくある質問
バナーは何パターン用意すればいいですか?
予算や配信量によりますが、最初は訴求の違う2〜3パターンから始めると比較しやすくなります。パターンを増やしすぎると1つあたりの表示回数が少なくなり、判断に時間がかかります。
自社で作るのと外注するのはどちらがいいですか?
テストの回数を多く回したい場合は、社内でも手早く作れる体制があると便利です。一方で、訴求の設計やデザインの品質に不安がある場合は、最初の型づくりを専門家に任せ、その型をもとに社内でパターンを増やす方法もあります。