2025年9月版|Web担当者が押さえるべき最新Webニュース5選

1) Chromeの“サードパーティCookie廃止”は当面ナシ。方針は「ユーザー選択」へ

Googleは2024年に「Cookieは原則ユーザー選択にする」方針へ転換。その後も2025年にかけて調整が続き、英国CMA(競争・市場庁)は6月にPrivacy Sandboxのコミットメントを解除する方向で審査入りしました。実質、当面はサードパーティCookieが残る流れです。

なぜ重要?
完全廃止前提の設計に振り切る必要は薄れましたが、「同意管理・ファーストパーティ化」の潮流は継続。指名検索や直流入を増やすためのブランド作りと、計測の脱クッキー体制は待ったなしです。

今やること

同意バナーの運用見直し(ログ取得の粒度/同意撤回導線の明確化)

ファーストパーティデータ基盤の整備(メルマガ・会員・LINE友だち等)

サーバーサイド計測/モデル化の検討(計測ギャップ対策)

2) 検索は“AIで要点提示”が当たり前に:AI Overviews・AIモードが拡大

GoogleはAI Overviewsを200以上の国・地域、40言語以上へ拡大。I/O 2025では「AIモード」「Deep Search」も発表され、検索→要点→深掘りの導線が標準化しつつあります。日本も対象に入っており、**記事の「要約されやすさ」「信頼性シグナル」**が一段と重要に。

なぜ重要?
AI要約からのリンク流入を狙うためには、FAQ形式やHow-to、比較表など構造化された一次情報が効きます。

今やること

E-E-A-T(実体験・専門性・実名制)の強化

FAQスキーマ/HowTo/Pros&Consなどの構造化データ整備

記事の結論→根拠→具体例の三段構成で「要約されやすい」本文に調整

3) 8/26開始:Google「2025年8月のスパムアップデート」

8月26日(米東部時間)から数週間のロールアウト。全言語・全地域対象で、スパム検知の強化が告知されています。順位が大きく動いたサイトも散見。

なぜ重要?
自動生成の低品質ページ、寄生的サブディレクトリ、被リンクスパムの影響が出やすい局面です。

今やること

Search Consoleで新規インデックス/クリックの急変を監視

低品質カテゴリやアーカイブのnoindex/削除

生成系コンテンツのファクトチェックと独自実測データの追記

4) TikTok Shopが日本上陸(6/30〜7/1)。初速は“様子見”ムード、攻略余地アリ

TikTok Shopが6/30に国内ローンチ。大手各社も支援体制を発表する一方、ライブコマースの定着には課題があり、国内では小売の導入が慎重との報も。アフィリエイト×短尺動画や商品タグ運用は早期に検証価値あり。

なぜ重要?
「発見→その場で購入」の導線は、指名検索に頼らない新規獲得チャネルになり得ます。

今やること

低単価・返品リスク低の**“試し買い”向きSKU**からテスト

クリエイターのアフィリエイト起点で在庫を絞った限定販売

同時に楽天/Amazonのレビュー面を強化(比較離脱の受け皿)

5) Meta広告:ターゲティング統合の自動化が前進/Threads広告も日本でテスト

Metaは8月にターゲティング統合の自動化を進める新機能を発表。年初にはThreadsでの広告テストが米国と日本で開始されました。Instagram依存の配信設計は、改めてAdvantage+前提のクリエイティブ勝負へ。

なぜ重要?
粒度の細かいオーディエンス設計より、大量のバリエーション×機械学習に適した素材供給が成果を左右。

今やること

1:1:1ルール(1キャンペーン:1目的:1最適化)で配信をシンプル化

15–30秒縦動画/静止画/テキストの**ABCD(複数案)**を常備

Threads面のプレースメントONで追加在庫を試験投下

番外編|YouTubeの変化:トレンド終了、ショートの画質自動補正

YouTubeは**「Trending」ページを7月で終了し、よりパーソナライズ重視へ。さらにショートの機械学習による画質補正**が話題に(後日オプトアウト提供予定)。被写体/テロップの可読性がより重要になりそうです。

今やること

Shortsは明るめ・高コントラスト・字幕大きめで制作

企画面は「検索用の長尺」と「発見用の短尺」の二層運用に

今日からのチェックリスト(保存版)

同意管理バナーとプライバシーポリシーの最新化(ユーザー選択方針に整合)

主要記事のFAQ/HowToスキーマ追加+要約されやすい構成に再編集

8月スパムアップデートの影響確認(GSC/アナリティクス)

TikTok Shopは小さくテスト→勝ちパターンを縦展開

MetaはAdvantage+×素材量で自動化に寄せる/Threads面も試す

必要なら、このまま貴社のトーン(ややフォーマル/カジュアル)に寄せた文体調整や、CTA付きの締め(例:「ご相談はお問い合わせフォームへ」)も即座に書き換えます。

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